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第1話 俺オオカミと赤ずきんちゃん。

毛繕い編 俺オオカミは数年前まで森の中で一匹オオカミをしていた。 でも、トラバサミの罠に掛かった俺を婆さん(小雪さん)が助けてくれた。 俺はオオカミだし自由気ままに過ごしたいけど、この小雪さんは何と俺を飼い始めた。 自由を失った俺は『男前獰猛オオカミ』じゃなくて、ただの『男前飼いオオカミ』になった。 けど悪いことばっかしじゃなかった。 まぁ、今はね……。 「オオカミさんっ!また遊びに来てしまいました」 「赤ずきんちゃん?!」 このタンポポのように可愛い美少年は、森の先の村の丘の台豪邸に住んでいる『叶』、可愛い赤いずきんをいつも被っているから、俺は『赤ずきんちゃん』と呼んでいる。 「オオカミさんと小雪さんまた仲嶋屋のアップルパイ、お土産に持ってきました」 可愛い笑顔でそう言うけど、俺は甘いものは苦手……。 甘いものは赤ずきんちゃんだけでいい。 「……オオカミさん?」 「あ、うん!!赤ずきんちゃん、いらっしゃいっ」 俺は赤ずきんちゃんに飛び付いて、ペロペロ顔を舐めた。 ホントは赤ずきんちゃんの全身を舐めたいけど、赤ずきんちゃんを襲うところを人に見られたら引き離されちゃうからね? 「わあ!!オオカミさん。今日も元気ですねっ」 俺は赤ずきんちゃんにはいつもビンビンにペニスが元気だけど、引かれたらイヤだから言わない。 赤ずきんちゃんからは今日もお花のような、ちょーいいニオイがした。

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