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第1話
これは……俺が鈴と出会う一年前の話だ……………
俺が……廃れていた頃の話……………………
………………………………
先生「きりーつ……れーい」
生徒「さようならー」
薫「なぁ!朱雨!帰ろうぜー!」
朱「ごめーん、俺今日は用事あるんだー」
遥「……朱雨……最近さ…………街にいない……?」
朱「い、いないいない!!家にいるぞ!」
遥「そう…………まぁいいけど…………」
薫「じゃあなー!」
ばいばーいと笑顔で薫が手を振ってくる
訝しげな顔をした遥から逃げるように俺は教室を出る………………
………………………………
俺、藤原朱雨は学校が終わると最近、行くところがある………………
それは………………とある特殊なバイト場所だ……
そこに行くためにはまず家に帰り、お風呂に入らなくてはならない……………………
ガチャ…………
朱「……ただいまー…………」
母『…あな………が……い…………な………から!!』
父『…………が………………あい…………そ……ない!』
いつもこうだ………………
父と母はα同士のカップルだ……
だが父は母とは別に番を持っている
そのため、母がいつもそれに文句を言うため……いつも母と父は喧嘩ばかりだ…………
母は嫌いだ………………αでいるためにはなにをしなくてはならないか………………αとしてのプライドを教育した……いや、教育という名の洗脳だ………………………
…………αでいろ……αの自覚をもて……αらしくしろ………………
いつも…………αは、αは、と言っている………………
………………αがそんなに偉いのか…………?…………
俺はっ…………俺は…………βに生まれたかったんだ………………
αでも、Ωでもない………………
…………平凡な彼らに……………………
………………喧嘩している母達がいるリビングをぬけ……自分の部屋に逃げ、お風呂に入る…………
…………俺は……今からαの自分を捨てる………………
お風呂をでて、部屋に戻り
胸元の開いた服をきて、発情誘発剤を打ち……
特殊なバイト先へ向かう……………………
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