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第11話
…………………………
薫「そんでさ〜…………」
遥「……ねぇ、まって」
朱「なに、どしたの遥」
遥の向いている方向をみると
1人のひ弱そうな男をフルボッコにしている奴らがいた
朱「おい……あれやばいだろ?」
薫「助けようぜ…………」
俺たちはそこに突っ込んでいった
朱「てめぇら!!やめろよ!」
?「ぁ?誰だテメェ……?」
薫「誰でもいいだろ?
…………とりあえずお前からだなっ!!」
?「ぐぅっ……!」
?「てめぇ!!やっちまえ!!!」
そこには5人いた……
俺達が1人目を殴ったのが合図になり
5対2での殴り合いが始まった
遥はその間に被害者を保健室に送り届けたらしい
しばらく殴りあってると………………
玲「低俗な野郎どもだな…………」
俺の目の前の敵が急に綺麗な顔の男に変わった
朱「……はへ?」
俺はしばらくなにが起こったのか状況を掴めずにいたが、しばらくして目の前の奴をこいつが倒したのだと知った…………
こいつ、細いのにやるな…………そうおもっていたのに…………
おれの頬に衝撃が走った…………
そのまま俺は後ろに倒れ込んだ
薫「…………?!朱雨っ!!!」
?「おいおい!!!!」
?「なんで朱雨殴るんだよっ!!!!」
上から俺たちを見下ろしていた野次馬からも罵倒が飛んだ
それもそうだ、俺は敵を殴ってない
ひたすら避けて、こいつらが疲れるのを待ってただけだ
だから、風紀的にも問題ないはずなのだ……
なのに…………この男はっ……!!!
玲「は??どんな事情があれ、お前も悪いだろ
とりあえず、生活指導な」
7人「……はぁあぁぁぁぁ?!」
いや、あいつらは生活指導行きだろうとしても俺たちは関係ねぇだろうがっ!!!!
こいつはいくら俺が説明しても、野次馬が説明しても聞く耳を持たなかった…………
被害者も俺達が助けてくれた、とも言ってくれたのに結局先生が信じた言い分は東堂の方だった………………
結果、俺たちは1ヶ月の停学になった…………
このことが野次馬から学校中に広まり、あいつは恐ろしいやつだと言われている
まぁ、たしかに?あそこだけ見てれば俺達も殴り合いをしたという見解が正しいだろう
だが!加害者だったあいつらも被害者だったあの子も野次馬さえも俺たちは殴ってないと証明したのに!なんで信じねぇんだよ!くそっ!!!!
そこから俺たちの仲は険悪だ…………
小さいことだと思うか?
俺もそう思う…………だが!やっぱり許せなかった……………………
今思い出しても腹が立つっっっ!
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