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第18話
3週間…………東堂と付き合うことが決まった
朱「まず、ルール1つ目ね
おれ、基本的に家にいれないから
お前の家泊めて」
玲「家にいれないってどういうことだ?
入れないってk………………」
朱「2つ目、俺について知りたがるな」
玲「ぐぅ………………わかった…………」
俺はあまり自分について詮索されるのが好きじゃない
あと、知られる必要もないしな…………
3週間で関係が終わるやつに、話すことはない
俺が2つ目を伝えると渋々という感じで東堂が黙ってしまう………………
朱「3つ目、下の名前で呼ぶな」
玲「なんで…………??」
おーい……早速知りたがってるじゃねぇか…………
…………だが、こいつが恐る恐る聞いてくるので話してもいいかも、という気持ちになった
朱「自分の名前が嫌いだからだ…………」
玲「そうか…………わかった」
俺がボソリとそう伝えると複雑そうな顔はしたもののあっさりと引き下がってくれた
朱「俺からは以上だ
お前からはなにかあるか?」
東堂にそう伝えると、考え込んでしまった
まつこと数分
玲「じゃあ、まず俺から1つ目……
俺といる3週間の間は誰とも体を繋げるな」
朱「………………わかった……」
……バイト費が稼げなくなる…………
そう思ったが…………付き合うことになるのだ、仕方ないだろう…………
玲「それと、俺の家に泊めてあげる
だけど、誰も連れてくるな
これが2つ目」
それにも俺がうなづくと満足そうな顔をした
……なんで俺が素直に言うこと聞くだけで嬉しそうなんだこいつ……?…………
玲「3つ目、俺のこと玲とよぶこと
4つ目、クラスでも俺に話しかけること
5つ目、お昼は一緒に食べるぞ」
朱「ん………………………………ん?はぁぁぁぁ?!」
その流れで素直に頷いてしまった…………
ちょっと待てよ…………それは嫌だ!!!!
朱「なんで俺がそんなこと!!!!!」
玲「だって、俺ら付き合うんだぞ?」
朱「そう…………っだけど!!!」
そこまで反論すると俺をゾワっとした何かが襲った
恐る恐る東堂をみると、ニコリと笑ったまま恐ろしいフェロモンをまとった東堂が俺を見つめる……
くそ…………卑怯だ………………
玲「返事は?」
朱「………………っはい!……っくそ…………」
やっぱり…………αなんて…………みんな同じだ……
俺はせっかく好きになれそうだった東堂のことをまた嫌いになるのだった……
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