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第20話

玲との帰り道……俺はいつになくムスッとしていた………… 玲「…………どうしたんだ?藤原 元気ないぞ?」 朱「うるさい、話しかけないで…………」 玲「……………………?」 不思議そうにながめてくる玲を無視して すたすたと前を歩く………… すると後ろからくすくすと笑い声が聞こえた…… 朱「……………………なにさ……」 玲「いや、っくく………………」 ジロっと睨んでも笑い声が止むことは無かった …………なんなの!?!? そのバカにしている感じの笑い声に腹が立ち 玲の前まで歩いていって、そのお腹に容赦なく腹パンをくれてやる 玲「っぐ…………い、いてぇ…………」 朱「ふんっ……いつまでもバカにするから……」 玲「はぁ??」 俺がそう言うと、心外だと言わんばかりに反論してきた玲……………… 玲「俺が笑ってたのは……拗ねてるお前が可愛かったからなんだけど…… バカにしてたとか捉えるなよな 可愛くて!笑ってたんだよ、ばーか」 そのセリフを聞いて、普通なら腹が立つはずなのに………… ぎゅっと心臓が嬉しさに悲鳴をあげた………… なんで……ほかの人に可愛いって言われても喜んだことないのに………… 玲だとこんなに嬉しいなんて……………… なんで、こんなに嬉しいんだろう………… 俺はこいつのこと嫌いなはずなのに………… 屋上のあの日からおかしい………… どうすればいいの……この気持ち…………

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