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第21話

玲「んじゃ、またあとでな」 朱「…………………………」 玲「……そんな顔すんな、後で迎えくるから 荷物とったらうちこいよ? 寂しいだろうが、まっててな?」 朱「なにそれ…………意味わかんないし」 玲が俺を小馬鹿にしたように笑いながら なんでもねぇよ、と言って俺に背を向け歩き始める 俺はあいつが角を曲がり、見えなくなるまでその背中を見つめていた………… いや……別に? 寂しいからとかじゃないし、事故らないかなーって見張ってるだけだし………………………… はぁ……俺バカみたい………… 玄関の扉を閉め、1週間分溜まった洗濯物を洗濯機にかけ、次の1週間分をキャリーケースに詰め込む 全て支度が終わり時計を見ると1時間たっていた……………… 玲に連絡しなきゃと思い、ケータイを取り出す すると俺の部屋の扉がバタンと音を立てて勢いよく開く………… あぁ…………………………またか………… 母「あんた……どこいくの」 朱「ん?ここより勉強できる所 ここじゃ、あなた達の喧嘩がうるさくて仕方ないからね」 俺がそう言うと母が顔を真っ赤にして腕を振り下ろす ガンっと頬に衝撃が走る………… 朱「……っつぅ…………」 母「……なんて生意気なの…… …………なんとでも、どうぞ? あなたも出ていくがいいわ でていきなさいっ!!!!」 そういうとお腹に3発、背中に2発、蹴りを入れ出ていった………… 玲の元に行かなきゃ…………そう思い、立ち上がろうとするのだが…… クラっと立ちくらみがする…… あぁ…………これ、やばいやつかも………… 自分の体の貧弱さにビックリしてしまう…… 少し殴られただけなのに……立てないだなんて……… 助けを求めようか……いや、俺のことなんて……誰も助けてくれるわけないか………… でも……もし…………助けてもらえるのなら………… ………おねがい………玲………助けてくれる?……… そう少しの願いを込めて……玲に電話をかけた…………

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