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第1話
うわ、死んだ。
頭に浮かんだのはそんなことだった。
空が近い。視界いっぱいに吐き気がするほどの青空、そして全身がプレスされたかのような衝撃。ぐしゃり、ばしゃり、そんな音が聞こえたのは、自らの身体からだった。
最悪。早く意識とべ。
眼前は血の海。確実に、俺の。最悪。次の瞬間には暗闇が訪れた。俺の人生はここで終焉。終わり。幕が下ろされる。アンコールはなし。終わり、ぱたり。死ぬ前に考えることなんて、所詮そんなことしかない。
とにかくこれが、これからの俺の人生を大きく変えた日の出来事。
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