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第18話 ※
「やっ…、ん、あぁぁ……」
まさかここで寸止めを食らうとは思っていなくて、千世はやり場のない熱に狂いそうになる。
「ねぇ廉にぃ、男同士はあそこを使うんでしょ?」
「そう。やり方は俺が教えてやるよ。まずは後ろを慣らすんだ」
「後ろ? 慣らす……?」
二人の会話の意図が分からず、千世はただ廉佳の言葉を反芻する。本格的に千世が知らない世界に踏み込んでしまうことが怖かった。
「平気だよ、センパイ。力抜いてて」
「な、なに? なにするの?」
「ふふふ、心配しなくていいからね」
泰志の優しげな笑みがなぜか冷淡に思えて、全身が固まってしまう。弟にこんな感情を抱くのは初めてだ。
(ここにいるのは泰志? それとも、『後輩』……?)
千世の不安を他所に、後孔へ泰志の指が押し込まれた。
「は、ぁあ! …ぅん……」
『後ろを慣らす』意味をようやく理解した千世は、いよいよ泰志を『後輩』として意識してしまう。いや、意識しようとした。
弟と身体を繋げるなんて普通じゃない。だが、弟に身体を求められても拒まず、廉佳に見られて敏感になっている自分はもっと普通じゃない。
「痛い?」
「いたくは…ない。けど、変な感じ……」
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