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第24話 ※
「ぼ、僕……どうなるの?」
「心配するな。泰志が俺の言う通りにしてれば、気持ちいいことしかさせないよ」
「でも…、でもっ」
「セーンパイ。今センパイとヤってるのは俺だよ?」
顎を捕まれて無理やり顔を泰志の方へ向けさせられる。いつもはふざけてばかりの弟が、寒気がするほど真剣な眼差しをしてた。
「――」
「いいね、その眼。好きだよ」
それは、センパイに言ってる? それとも自分に?
鏡を見なくても分かる。今の千世は涙の膜が張った、脅えた眼をしている。これが泰志の嗜虐心をそそってしまったのだろう。
避妊具を身に付けた泰志は千世の足を大きく開かせる。
「俺から逃げないでね、センパイ」
逃げたくても逃げられない。どこも拘束されていないのに、見えない腕に押さえつけられているかのように身体が言うことを聞かないのだ。
彼はもうただの弟ではない。
鋭い眼光で捉えられ、蛇に睨まれた蛙のようになっている千世の頭の隅を、そんな思いがよぎった。
「あ。言い忘れてたけど、バックの方が受ける側も楽だぞ」
「そうなんだ。ならセンパイもうつ伏せになろっか」
「わ…うわっ」
手早く身体を返されたかと思うと、胸はベッドに付けたまま尻を高く掲げられる。恥ずかしいところが全て晒されてしまう恥辱に、千世は顔を歪めた。
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