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第122話 熱くて甘い

 霧咲の大きな手が、榛名の薄い身体の上を這い回る。凹凸がないのでどこを触っても楽しくないだろう、とつい毎回思ってしまうのだが、自分も女性の身体を触っている時は然程楽しくなかった。それは霧咲も同じだろう。女性を抱いたことがあるのかは知らないが。  霧咲の身体を触るのは楽しい。自分とは全然違う堅い胸板や広い背中、38とは思えない鍛えられた腹筋や太腿。そして……自分を最高に気持ちよくしてくれる、男の象徴。  そっと触れてみると、既に腹に着きそうなくらい硬く勃起していて、榛名は興奮した。そして、こんなことを言った。 「ね、誠人さんの……舐めたいです」 「ん?」 「お願い、挿れる前に舐めさせて?俺も誠人さんのこと気持ちよくしたい」  霧咲は一瞬驚いたような顔をしたが、すぐにいつもの笑みを浮かべて榛名に返した。 「本当に、今夜の君は積極的だね……いいよ、俺の顔に跨ってごらん」 「んっ」  霧咲が提案したのは、いわゆるシックスナインの体勢だ。普段は恥ずかしくてかなり抵抗があるものの――勿論、恥ずかしさは健在なのだが。  しかし今の榛名は、自ら霧咲のものを舐めたいという強い気持ちと、いやらしいことをすることで更に生まれる快楽の方が味わいたかった。  榛名はゆっくりと霧咲の身体に跨り、その綺麗な顔に自分の一番恥ずかしい部分をぬっと突き出した。  榛名の目の前に、霧咲の猛った男根がある。そっと手を添えて、数秒間見蕩れた。 (いつも、こんな太いのが俺のナカに入るんだ……) 「はむっ……ん」  赤黒く血管が浮き出ていて一見グロテスクなのに、尖端に雫が溜まって零れ落ちる様に我慢出来ず、すぐにぱくりと咥えた。  相変わらず霧咲の男根は大きくて、奥まで飲み込むには喉を使わなければいけない。榛名はまずは手を使って、口に入り切らない根元の方を刺激した。  わざと沢山の唾液を絡ませて出し入れすれば、すぐにグチュグチュと下品な音が響き出す。 「ンンッ!」  いきなり、下腹部に違和感を感じた。  見なくてもわかるのだけれど、霧咲が榛名の尻たぶをがっちりと掴み、皺を伸ばしながらその中心でヒクついている後孔に舌を這わせ始めたのだ。 「ひぁっ……あっ……だめ」 「何がダメ?舌が止まってるよ、暁哉」 「んふぅっ……!ジュブッ、ジュポジュポッ……んっ、んんんん!!」  煽るような霧咲の言葉に、榛名は再び奥まで咥え込んで舌全体での愛撫を再開した。霧咲はそんな榛名の努力を無視するかのように、今度は舌先を尖らせてその内壁まで攻めてきた。更に指まで挿れて前立腺をくにゅくにゅと刺激する。 「ひあ、あ、ああんっ!そこ、だめだってばぁ……」  指で前立腺擦られると気持ち良すぎてたまらず、榛名は霧咲のペニスを思わず口から離して喘いでいた。霧咲の愛撫は容赦がなく、そして止まらない。 「ひんっ……うぁ、チュ、チュ、れろっ」  榛名は下半身をビクビク揺らしながら、せめて崩れ落ちないように必死で膝を曲げる。頭はすでに霧咲の腹の上に落ちていて、かろうじて舌でピチャピチャと根元を舐め、手でも弱々しく扱いている状態だった。けど、そろそろもう限界だ。 「イクッ……も、いっちゃうから挿れて……」 「じゃあ上と下、どっちがいい?」  霧咲は正常位か騎上位かのどっちかを選べ、と言っているのだ。 「下っ、下がいい……上から思い切り突いてほしっ……」 「っ、そんなに俺を感じたいの?」 「感じたい!誠人さん、好きっ、好き……!」  榛名があまりにも素直すぎて、可愛すぎて、そしていやらしすぎて、霧咲は歓喜の目眩を起こしそうだ。 「ああもう……参った。じゃあこっちを向いて、横になって」 「んんっ」  霧咲は榛名を横向きに寝かせるとすぐその上に乗り上げ、片足を持ち上げると用意していたローションボトルを直接後孔に挿入して中身を多目に注入した。そして早急に指を2本突っ込み、その孔を徐々に拡げていく。 「っそんなのいいから、早く挿れて!」 「だめ。俺も君が好きだから優しくしたいんだ」 「なんでそんな意地悪するのぉ……!」 「優しくしてるんだってば」  支離滅裂なことを言う榛名に苦笑しながら、霧咲はグチュグチュと卑猥な音を立てて激しくそこを愛撫する。 「だめっ、だめだってば、イクッて」 「いちど先にイッていいよ」 「いやっ……イク!あ、ああっ!」  霧咲の指による前立腺への刺激だけで、榛名は先に一度達してしまった。 「ハァッ、ハァッ」  榛名が出した白濁は、脚を挙げられていたせいで全て自分の腹の上に返ってきていた。 「指だけでたくさん出たね。ふふっ、イクイクって叫んで可愛いなぁ」 「だって、イクっちゃもん……」  榛名は霧咲から目線を外すと、少し拗ねたような口調で答えた。霧咲は榛名の手を取ると、その白い腕にチュ、チュ、とキスをした。 「君、最近お国言葉がよく出るようになったよね。心を許してくれたみたいで嬉しいよ」 「最初から許してますけど。それと、今日は久しぶりに郁と喋ったから……」  なんだか、いつもより心が緩んでいる気がする。霧咲を煽るように甘えるのがいい証拠だ。  家族と会ったあとも同じように緩むのだが、親友だとまた少し違う。  しかも、郁は榛名の普通とは違う恋を肯定してくれたのだから。初めての惚気までさせてくれて……。  緩むのは仕方がない、と思った。 「友達のせいなのか、なんだか妬けるなぁ」 「あっ……」  急に足を大きくて縦に開かれて、後孔にピタリと硬いモノが宛がわれた。それは、ずっと欲しかった霧咲のモノだ。入ってくる瞬間を想像するだけで、榛名のソコはひくひくと蠢いて欲しがってしまう。  しかし期待とは裏腹に、宛がわれているだけでなかなか入ってこない。ちらりと霧咲の方を見ると、やけにキラキラした顔で榛名を見ていた。 (言わせたいのか……)  キラキラ――もとい、ニヤニヤとしている霧咲に若干苛付きながらも、榛名は懇願し始めた。 「挿れてください……」 「俺のが欲しい?」 「欲しいからっ……はやくください!」 「ふふっ、いいよ」  せっかく普段よりも可愛い榛名の機嫌を損ねてはなるまいと思ったのか、霧咲はあっさりと実行してくれるようだ。それか、自分が我慢の限界だったのかもしれない。 「ンッ……ああぁ……!」  自分のナカをグリグリと押し入って来る感覚に、榛名は思わず歓喜の声が漏れた。

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