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第1話

「調教開始だ」 くいっとシルバーメタルの眼鏡を押し上げ、その眼鏡と同じ冷たく笑った颯人(はやと)に背筋がゾクリとした。 「やめて、それだけは……」 イヤイヤと首を振ったものの。 ガチャリ。 椅子の背に回した両手首には無情にも、冷たく重い手錠がかかる。 「奏太(かなた)が悪いんだろ? ほかの奴と口をきいたりするから」 「……っ」 なんで颯人がこんなに怒っているのかわからない。 俺はただ、友達と普通に話していただけ。 「二度とこんなことがないように、厳しい調教が必要なこと、わかるよね?」 にぃーっ、颯人の口角が綺麗に上がる。 でも、反対にレンズの奥の目は少しも笑ってない。 ごくり、喉が唾を飲み込む音が鳴る。 これから始まる厳しい責めを覚悟した。

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