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第2話
颯人と俺は、大学に入ってから知り合った。
知的で女性どころか男性すら振り返るほど、美しい颯人。
それに比べ、ごく平凡な俺。
颯人から話しかけられたときは、意味がわからなかった。
どこにも共通点がないんだからな。
けど、颯人は俺と話すのがなんだか楽しそうで。
それ以来、俺は颯人と親しく話すようになった。
カチリ。
金具の外れる音におそるおそる視線を下に向けると、颯人が俺のベルトを外すところだった。
「な、に……?」
殴られるとか、最悪、指の爪を剥がされるとか。
そういう責めを想像していた俺にとって、未知の状態にさらに怯えてしまう。
しかし、颯人はそんな俺を無視してズボンと下着を脱がせた。
冷たい外気にふれたそれが、小さく縮こまる。
けれどそれを颯人は……自分の口に含んだ。
「えっ、あっ、やめろ!」
男に、自身のものをしゃぶられるという初めての体験。
がちゃがちゃと手錠を揺らして抵抗しても、颯人はやめてくれない。
それどころか。
「気持ちいいんだろ?」
口を離した颯人が、ピンと堅く立ち上がったそれを指先ではじかれると、甘い痛みが広がる。
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