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第3話
「ああっ!」
「それでも、やめて欲しい?」
「あっ、あっ、」
颯人の手がそれを扱くたびに、快感がせり上がってくる。
「あっ、もう、やめ、あっ、ああっー!」
「せっかちだね、君は」
手の中に吐き出された白濁を颯人が舐めとる。
ごくりと喉を鳴らしてそれを飲み下され、恥ずかしさのあまり顔が熱くなった。
「なんでこんなこと、するんだ、よ……」
羞恥で涙が浮かぶ目で颯人の、眼鏡の奥の瞳を見上げると、じっと見つめられた。
けれどすぐに、すぅーっと逸らしてくる。
「君が、悪いんだろ?」
レンズの向こうの伏せられた、悲しそうな目。
俺がいったい、なにをした……?
「まだわかんない?
……じゃあ」
今度はなにをされるのかと腰を引くが、椅子の背に阻まれて動けない。
颯人の顔がまた近づいてきて、すっかり萎えてしまっていた僕自身をまた口に含んだ。
反応なんてしたくないのに、すぐに反応してしまう。
「あっ、はっ」
「……もういいかな」
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