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第4話
それがすっかり立ち上がると、颯人が口を離した。
「えっ、おわ、り……?」
中途半端な状態で放り出されたそれはてらてらと歓喜の涙を流しながら震えていた。
「まさか」
ぱさり、颯人の手が自身のシャツを落とす。
そこから現れたのは適度に筋肉のついたしなやかな身体。
でも、その身体には無数の傷が付いていた。
「醜いだろ?」
皮肉るように颯人の右頬だけが上がる。
カチリ、ベルトも外すと颯人は一糸纏わぬ姿になった。
「奏太……」
うっとりと颯人の手が俺の頬を撫で、唇を重ねてくる。
颯人の舌に蹂躙され、息すらできない。
「はや……」
「ん?」
唇が離れ、荒い息で颯人を見上げる。
目のあった颯人は一瞬笑うと、俺のものを自分の後孔にあてがった。
「えっ、あっ、やめ、」
「奏太はただ、よがってればいいんだよ」
ズズッ、少しずつ、颯人の中に沈んでいく。
「ああっ」
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