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第5話
全部入りきると、颯人が大きな声を立てた。
そのまま、俺の上で腰を振り続ける。
「奏太、気持ちいい?
僕はすごく、気持ちいい」
颯人は腰を振りながら、動けない僕の身体をその手でまさぐり、唇を重ねてきた。
……何度、颯人の中で果てたかわからない。
けれど颯人は俺を、離してくれないのだ。
「も、ムリ。
……ゆる、して」
「……奏太は僕のこと、めんどくさいなんて思ってるんでしょ?」
颯人が泣き出しそうに顔を歪める。
……めんどくさい、なんだそれ?
そんなこと一度も……あ。
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