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第15話

智輝と別れてもうすぐ一ヶ月になる。 また最近智輝には恋人が出来たと噂で聞いた 別れて正解…だよね…?まだ胸は痛むけど… 智輝と別れてからやたらと由斗と過ごすことが増えた。 由斗といると凄く気が楽だった 「路」 「ん?なぁに?」 「この間ね旅館の宿泊券当たったんだけど一緒にいかない?」 「え?俺じゃなくても由斗相手いるでしょ?」 「えぇ~…連れないなぁ。俺たち恋人じゃん?」 「それ…まだやってんの?」 「路夏。由斗とお出掛け?」 「智輝…。」 智輝は別れた後も何も変わらず俺に接してくるからなかなか忘れようにも忘れられない 「そうだよぉ。いいっしょ?智輝も誰かと行ったら?新しい恋人出来たんでしょ?」 「え?何のこと?出来てないよ?」 「そうなの?この間弘道と一緒にいたじゃん」 「ヒロ?ひろとはそんなんじゃないよ?」 弘道はつい先日転校してきた帰国子女だ。 男の俺から見てもカッコいい。 来て早々ファンクラブが結成されたほどだ 「ヒロはね昔近くに住んでたんだ」 「でもさぁ?出てきた場所ラブホっしょ?」 「うん。でもヒロとは付き合ってないよ」 「珍しい。体だけの人?」 「うん。ヒロには婚約者いるし。まぁその人もこの事は知ってるよ?その人の薦めで俺たちそんな関係だし」 やっぱり智輝のまわりはどこかおかしい 「みっちゃん!」 噂をすれば…何故かすぐそう呼ばれ出した相手の顔を見る。腹が立つほど整ってる 「みっちゃん!俺と付き合ってよ」 「やだ。婚約者いるって聞いたよ?智輝とも…その…そういうことするような関係でしょ?」 「えぇ。智輝は可愛さがないもん。だからみっちゃんがお相手して?」 「だぁめ。路は俺の恋人だからあげない」 「独り占めはずるいよ。ゆうくん。」 「俺が普通なの。お前たちがおかしいの」 「もう…つまんない。とも。保健室いこっ」 そういうと深いキスを目の前で繰り返す二人。腕を絡ませたまま教室を出ていった姿に また唖然とさせられるのであった 「…路?平気?」 苦しい…つらい…そんなの由斗にはお見通しだね 「俺バカだな…まだこんなにも智輝が好き…」 「本当に路はおバカさんだね」

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