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第14話
律side
京が苦しそうに笑ってる。理由は僕らの体を見たらわかる。
智輝が俺たちをそのまま放置して帰ってたから。
京は智輝のことが好き…これは幼い頃から変わらない
京は今でこそ男らしく頼りになる人。
でも幼い頃は違った。
顔立ちは女の子みたいだったし泣き虫だった。
みんな京のことが好きだからこそいたずらしたり意地悪したりしてた。それで京は酷く傷付いていた。みんなの幼い頃の過ち…
僕は京のこと大好きだったのに助けてあげることは出来なくて…
そんなとき助けてくれたのが智輝だった。
他の子と比べるとあの頃身長も高かった智輝はみんなの憧れであり絶対的なリーダーだった
「京ちゃんいじめたらだめだよ!ほら。みんな仲良く。ね?」
そういって笑顔を向けた。聖母のような笑顔…
そんな智輝のこと本当は僕は恋愛として好きな訳じゃない…
僕は変わらず京のことが好き。京の好きなものは全部共有したい。京とずっと一緒にいたい。だから智輝の恋人にしてもらった。
智輝とエッチするのは気持ちいいから好き。でもたまに智輝が要求する僕と京のエッチを見せて欲しいという要求に答えることの方が楽しみでこの関係を選んだ…
だって京は僕のことただの幼馴染みとしてしか見てくれない。
それだけならこんな風に体を繋げたりするなんてできるはずもない。
僕は京の全部が欲しいけど気持ちを貰えないのなら…智輝を通してでも…たったその時だけの体の関係だけでも求められるこの関係がいい。沢山京に触れたいから
そんな気持ちだから本当は複雑。でも京が智輝の側にいたいっていうなら僕もそうする。
それなのに…みっちーが智輝の気持ちを奪っていった。
智輝は気付いていないだろうけどみっちーに向ける視線と僕らに向ける視線は全く別のもの。
いっそのこと僕たち全部を早く切り捨ててみっちーの元へ行けば良いのに。
そうなれば落ち込んだ京の心の隙間に入り込んで京を僕のものにするのに。
早く気づいてよ。智輝。みっちーへの気持ちに
早く京を解放して?僕に京を頂戴
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