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第44話
「深雪が…やられてた…今まさにこの瞬間に琉輝さんに…」
「え?」
「深雪はあんな風に啼く奴じゃなかった…」
「…何で知ってるの?」
「深雪は性的虐待をこれまで受けてきた…それが原因なのかはわかんないけど一人になるのを恐れてた。智輝と会わない日は外に出て…男漁ってた…見てられなくて何度か抱いたことがあるんだ…」
「そうだったんだ…」
天使のような深雪の知らない部分…みんなそれぞれに何か抱えていたんだ…
智輝はそんなみんなと…
あぁ…智輝はなんて優しいんだろう…
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