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第57話
「みっちー今日も1人?」
空雅は俺のこと何となく嫌いだろうと思ってたからまさか話しかけられるとは思わなかった
「最近由と智輝と一緒じゃないけど喧嘩でもした?」
「してないよ。でも何となく避けられてる感じがする…でもわかんない」
「…そう…ねぇみっちー。最近琉輝さんと一緒にいること多いよね?」
「…バイト行くときいつも待ってる。正直気味が悪い…俺と智輝はクラスメイト以上の関係なんてないのに…なぜだろう…わかんないんだ。空雅は平気?体はもういいの?」
「うん。もう前と変わらず竹刀も持てるよ。ありがとう。ねぇ。智輝たちがよそよそしくなったのっていつ頃?」
「一年の時の三学期…かな…その前日までは普通だったんだけどね…」
「…そう…」
「空雅…まだ智輝のこと好き?」
「別れを切り出した日から暫くはね…でも…あの二人の間の距離感見たら…諦めもついたよ。本当に…お似合いだよね…」
「うん…」
「みっちーは…まだ好き?」
「わかんない…」
本当にわかんない…智輝と由斗が何を思っているのかもわかんない…
「ねぇ。深雪と律は元気?」
「もう随分と元気になってるよ」
空雅と深雪と律、京は同じクラス俺たちはA組で空雅たちはF組。一番クラスも離れてて棟も違うため会うことはほとんどない。
「もう琉輝さんからみんな解放されたよ。律と京は付き合い始めた」
「そう…ねぇ。空雅何で俺が最近は1人でいること知ってたの?」
「席窓際でしょ?丁度俺の席から見えるんだよね。それと琉輝さんといるのはいつも裏門だから武道場から見えるんだ」
「そっか」
「みっちー…あのさ」
「ん…」
「二人がよそよそしくなった理由知りたくない
?」
「知りたくないって言ったら嘘になる。でも…本人たちが言ってくるまでは…気付かない振りをしていたい…」
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