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第58話

空雅side 本当はもっと早く声をかけてあげたかった… 二人の態度はあからさまにみっちーを避けていたから。みっちーのこと正直好きではなかった…でも…仲のいい人が急に態度が代わり離れてしまうその苦しみを俺は知っている。 二人がみっちーを避け始めた理由?それは俺にもわからないけれど…ただ…一度だけ…向こうの棟の倉庫に用があったので行ったときに二人を…二人の情事を見たことがあった… 智輝は俺を抱いていたときよりも乱れ幸せそうにしてた…由のあんな姿は初めて見た 「路夏…俺は…路夏を…」 「んっあっ…あん…だったら…」 甘い吐息の合間に聞こえる声。 「…でも…なっ…で…由…」 そこにいるのが苦しくなって俺は武道場へ戻った… そして何の気なしに外を見るとそこにはもう2度と見たくなかった人の姿と困惑しているみっちーの姿があった… このタイミングで?何であの人がここに?みっちーのとこに? …もしかすると…由がみっちーを守るため離した? 由なら家庭環境上色々巻き込まれてきていくらでも対処の仕方をわかってる…でもみっちーは?それなのに…何でみっちーの方に? この状況…二人はわかってる? 俺はどうしたら…自分にされたことを思いだし動けなくて…そのまま去っていく二人を見送った… そうして半年がたった。 今のところあの人がみっちーに何かやってるわけでもなさそう… それが、逆に恐ろしい… もう…このままにしておけない…

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