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第74話
オーナーである琉輝さんの連れだから変に関わってくる人はあまりいなかった
その時部屋の扉が開く
そこには以前の美しさを残したまま…しかし狂気の瞳をした亜咲斗がいた
「みっちー!久しぶりだね」
「久しぶり。亜咲斗」
「どうして君がそこにいるの?そこは俺の場所だったのに…何で?何で智輝も琉輝さんもお前みたいなやつを選ぶの?意味がわからないんだけど」
「亜咲斗…」
「君に名前なんて呼ばれたくないんだけど?その名はもう捨てたしね」
「…琉輝さんは?」
「ん?さっき血塗れにしてあげたとこ。バカだよね。誰も伴わないで俺の部屋に来ちゃうなんて…」
「どう言うこと…」
次の瞬間、大勢の人がなだれ込んできた
「310番を捕らえろ!!」
「ね?もう俺には名前なんてないの。みっちー俺と死んで?」
意識が遠退いていく…体の中からどくどくと流れ出る液体…
倒れる俺を笑いながら見つめる亜咲斗…
あ…俺は…このまま…
闇に包まれた
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