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第84話

由斗side 路がまだ目を覚まさない。 傷はすっかり癒えたのだが…原因がわからないようだ 「路…いい加減起きないと…おっさんになるぞ…」 あれからもう5年たってしまった… 「路。早く目覚めないと智が寂しがってるよ」 柔らかい髪を撫でながら話し掛ける。 「ねぇ。路。俺ねお前の両親に会ってみようかなって思ってる。場合によっては…」 話していると待っていた姿 「由。ありがと。もう大丈夫だよ。お前明日出発でしょ?」 「智。うん…行ってくるね」 俺は明日こちらを発つ。 向こうで仕事をするためだ。 短期かもしれないし長くなるも知れない。 でももう智輝は自分を見つけたから…もう俺が側にいなくても強くなったから… だから路夏…安心して戻っておいで

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