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更紗の場合/21

「いやぁっ!!」 「きっつ…あれから誰とも関係持ってなかったの?」 「いやっ!!やめて!!いやぁっ!!」 「今さら何言ってるの?好きなくせに…」 充実した日々…それが突然ガラガラと崩れ落ちる音がした気がした この日バイトが終わり帰路についた。少し遅くなったから近道しようと長年使っていなかった路地裏に入ってしまった。 その時に遭遇した人… 俺が遊んでいたときの一人と再会してしまった。 彼は当初純粋でキラキラ眩しくて…興味本意で誘った相手。 彼は俺にいつしか本気で惚れてしまい面倒になった俺は一方的にこの人を切った 「更さんのせいだからね。更さんのせいで俺は…」 路地裏でいちゃつくカップル。 「んっ…あっ…こんなところでっ…あっ…」 「好きでしょ?」 「あっ…好き…」 どうみても男同士…こんなところで盛るなんて… ん~…みなかった振りをして踵を返す。その時に転がっていた缶を蹴ってしまった… やば…恐る恐る振り返ると結合部を見せ付けるようにしてそいつらが振り返る うわぁ…気まずい… 「しっ…失礼しました…」 「更さん!!」 「え…その呼び方…」 その呼び方をするのは他にいない… 「うんっあっ!!え?え?さっちゃん?え?」 突然楔を抜かれた相手はとろんとした表情ながらも戸惑っていた。 そのまま放置されたのだから無理もない 「更さん!!更さんですよね」 「っ…ひっ…人違いです。じゃあ…った…」 「更さんっ!!更さん!!会いたかった…」 「ちょっと…待って…えっと…彼氏が…見てるよ」 突然抱き締められ藻掻くけどビクともしない… 「あんなの彼氏じゃないです」 「あんなのって…彼氏じゃないって…ひどっ…酷いよ…」 乱れた服を整えながら彼は走り去っていってしまった 「更さん!更さん!更さん」 「佐知くん…」 「更さん!」 ビルの壁に押し付けられてしまう。早急にキスをし舌がうねうねと口内を犯していく。 うまく…なってる…っ…自分で抜くこともしなかった俺の中心部はあっという間に立ち上がる 「…更さんっ…少しはうまくなりましたか?」 「んっ…」 どんどんと胸を叩く。数年前より逞しくなった体。垢抜けた姿に腰が抜けそう…でも…だめ… 「んあっ…やめっ…」 「更さん…更さん…可愛い…好き…好きです…」 「んっ…んっ…あっ…佐知くん…やめて…やめて…」 「どうして?俺…更さんの理想の人に近付きたくて…色々頑張ったんですよ?」 確かに俺好みの人になってる…でも…だめ…もう…気持ちがないのに簡単には交わらないって決めてるんだから… 「やめてっ!佐知くん!」 「どうして?どうしてなの?」

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