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更紗の場合/57

お互いの気持ちを確かめあったらなんだかはずかしくって…それは賢人も同じだったみたいで何だかそわそわしている 賢人…可愛い… 「賢人」 「ん?」 ちゅっ 俺からキスしたら真っ赤になった 「賢人。真っ赤…可愛い」 「いや…あの…だって…あの…」 「賢人…エッチ…しよ?」 せっかく恋人になれた…だから…もっと深く繋がりたい… 「だめ…だめだよ…」 やっぱり汚いから?悲しくなってうつ向く 「違う!違うよ!また変なこと考えてるでしょ!自分は汚いからとか…」 すごいな…賢人…やっぱりわかっちゃうんだね 「だって…」 「違うからね!俺…智輝以来なんだ…好きな人と…その…付き合うの…って言っても智輝の事は途中からだったし体からだったから…と…あの…あのね…実質初めてなの!好きな人とって…だから…えっと…多分優しく出来ないかも!だから…あの…まだ…更紗傷癒えてないんだし…そんな急がなくてもいい!これからずっと一緒にいるんだから…一生一緒なんだから…そんな急がなくてもいいんだよ?」 「何それ…」 「あれ?あれ?怒った?ごめん!ごめん!更紗…」 「あはっ!もう!賢人ったら…あははっ!賢人らしいよね」 「え?」 「賢人はすごく優しいね…でもね…」 賢人と距離を詰め賢人が弱いであろう上目使いでおねだりをする 「俺は…今…賢人と繋がりたい…もっと…近付きたい…だめ?」 「うっ…それ…だめ…」 「俺は…今が良い…」 そっと賢人の耳元に息がかかるように囁き賢人の耳たぶから首筋を舌先で撫でる。フルリと小さく震えた賢人が雄の顔に徐々に変化していく… 「泣いたって…やめてやれないよ?いい?更紗」 いつもより少し低めの艶っぽい吐息混じりの掠れた声…それだけで身体中沸騰したみたいに熱い… 「いいよ?賢人で…啼かせて?」 「バカだね…更紗…俺がどれだけ辛抱してきたかわかってないんだから…今日はもう…どこへも行けないよ?いい?」 声だけでいけちゃいそう…賢人が…エロい… 「いいよ…賢人になら何されても良い…」 「更紗…」 初めての賢人との繋がりは大きな快楽と幸せで満たされた…でも… 「賢人…意外に…激しいのね…しかも…絶倫…」 「うわぁ!!ごめん!!声枯れてる!!ごめん!やり過ぎた!だから言ったでしょ!」 激しすぎて…でも決して苦痛は感じさせない賢人のテクニックはこれまで相手してきた人の中で断トツだった… あれだけ激しく何度もいかされたのにまだ喋れるのがいい証拠だ… 「更紗…ごめんねぇ…」 さっきまでと同一人物か疑うようなしゅんと項垂れた賢人に愛しさも感じて… 「賢人…大好きだよ」 「更紗ぁ…」 「あ…また大きくなって…」 そして… 「もっ…無理!!賢人!!」 「ごめん!まだ付き合って?まだ足りないから…更紗が煽るからいけないんだよ?」 「うっ…あっ!あぁぁぁぁぁ!!」 終わった頃には日が暮れて…流石にたてなくなってた… 「ごめん!」 「いいよ!凄く…良かった…でも…流石に今日は勘弁して…」 「っ…可愛い…」 「ちょーっと!!スイッチいれない!だめ!」 「わか…っ…た…」 こうして俺たちは新たに歩き出した…もう…不幸になんてやってこないで…一生賢人の側にいさせて… そう願いキスをした…暖かい日溜まりみたいな賢人の逞しい腕に抱かれ眠りに着いた… 更紗の場合…fin.

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