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空雅の場合/4

『みやび。ご指名』 「はい。」 今の僕は男に自分を売る仕事…所謂…性風俗店で仕事してる。 こんな僕を両親は勘当した… もう随分会ってない。 高校卒業後、進学はしたけれど何に対しても一生懸命になれなくて… 大学をすぐに辞め、就職しても続かなくて… 自棄になってた僕に甘い声がかかった。それが今のお店。malice de l'angeという特別なお店。 ここにやって来る客は普通の人と違う。 今人気のアイドルや大物俳優、政界の重鎮とか大企業のお偉いさん方などスキャンダルが命取りになる人しか来店は許されていない。 その分求められる物も大きいし、それだけ秘密を守り続けなければならない。 僕みたいにスカウトで入る人は多くはない オーナーが僕に何か感じるものがあったようで即採用になった。 僕の勤務時間はバラバラ 一日中の時もあれば午前だけ、午後だけという日もある。 仕事が休みの時は街に繰り出してはその日の相手を見つけ共に過ごす。 僕は何がきっかけってないのだけれど気付けばセックス依存症になってしまっていて誰かと体を重ねないと眠れなくなってしまった。 基本的にはその時だけなんだけれど数人は体の相性も良くて数回会っている。 本気で好きになられたら困るから少しでもその素振りが見えたら引くようにしてる だって僕はもう人を好きになりたくないから…

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