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空雅の場合/25

萌葱side その日俺は部活が休み 下校していたら忘れ物に気がついた。取りに戻ると俺の席に座って泣きそうになってる緋色を見つけた… 「緋色?どうした?俺の席で。部活は?」 「萌葱はもう帰ったんじゃなかった?」 「忘れ物しちゃって…」 「そっか…。俺も一緒に帰ろうかな…最近萌葱と過ごせてないし」 「家に帰れば会えるじゃん。朝も一緒に登校してるし」 「萌葱は…俺がいなくても平気なの?」 「もう俺たち子供じゃないんだし…」 「そっか…」 「緋色?何でそんなに苦しいの?」 緋色が苦しいと俺も苦しい…双子だからなのか感情はそのまま流れてくるのだ。 何かに操られるように緋色の元へ向かう ほぼ無意識に緋色を抱き寄せ唇を奪っていた。緋色は嫌がるわけでもなくそれをそのまま受け入れた。 拒否されなかったことを良いことにずっと触れたかった緋色に何度も何度もキスをし次第に濃厚なものに変わり震える緋色の体を撫でた 「んん…萌葱…」 「緋色…好きだ…誰にも渡したくねぇ…」 その時だった。 「うわぁ…マジかよ…」 後で声が響いた。緋色の部活で一緒に頑張ってる俺とも仲良くしていた友人たち 「萌葱気持ち悪い…」 ほぼ無理矢理に緋色と引き剥がされた俺。緋色は何か言いたげにこちらを見るけれど言葉になら無いようだった

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