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空雅の場合/その後4

「八尋さん」 今僕たちは自分達の家に帰ってきて八尋さんのお気に入りのソファーで向い合わせで抱き合って座ってる。時折啄むようなキスをしながら 「八尋さん。僕…本当に八尋さん大好きなんだ…確かに下半身緩かったし…一人にとどまりたくないってずっと思い続けてた。でも…やっぱり僕が僕でいられるとこはここなんだよ。僕は八尋さんが大好き。一生かけてこの思いは伝え続けるよ。八尋さんが早く安心してくれるように僕は…」 「空ちゃん…弱くてごめんね。俺他の誰より空ちゃんを思ってるって自信はある。でも空ちゃんはとても不思議な魅力を持ってるから心配になっちゃう……空ちゃんのその言葉信じてない訳じゃないけどもっと俺も自信持てるように頑張るね。時間掛かっちゃうかもしれないし年上の癖に情けないけれどそんな俺を支えてくれる?」 「うん。勿論だよ。それにね…八尋さんだけなんだよ?僕が甘えられるの。だから僕も甘えさせてね」 「空ちゃん…」 「八尋さん…したい…な。今八尋さんと繋がりたい…いい?」 気持ちを通わせたあと何度も交わったけれど今日は特別だった… ねぇ。僕をこんなに蕩けさせられるのは後にも先にも貴方だけだよ。 本当は僕だって嫉妬しちゃうし不安になっちゃう。これだから無自覚さんは困るんだ… 僕の方が不安なの。貴方は自分が思っているよりもずっとずっと魅力的なんだから …愛してるって言葉じゃ足りないんだ…そんなのではこの思いはすべて届けられない… もうずいぶんと前から僕の負けってこと貴方は気付かない…だけど…そんなあなたも愛しくてたまらない… 僕の愛する人…ずっとずっと一緒にいようね… fin.

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