285 / 321
深雪の場合
「深雪ちゃん。今日もよかったよ。またよろしくね」
「ありがとうございました」
置かれた札束を手にして笑う。
身体中には男の痕跡がたくさん残ってる。
帰っていった男の気配がなくなり重ダルい体にむち打ちシャワーを浴びた。
「これしか僕に生きる道はない…これでいいんだ…」
その時着信音が鳴り響く
「…」
ぼんやりそれを聞いてゆっくりと服を着た。
再度鳴り響く電話の通話ボタンを押した
『深雪。もう下にいるから』
「はい。わかりました」
自分の荷物を持ち待っていた車の助手席に乗り込む。
「帰ろっか」
男とともに辿り着いたのはマンションの一室。
扉が閉まると男はすぐ僕を組敷く。
「シャワー浴びたの?深雪」
「流石に服着るとき着にくくて。中はそのままだよ」
「そう。じゃあ脱いで」
「はい」
ともだちにシェアしよう!