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深雪の場合/29
食事が終わってみんなが帰宅して僕は今ゆうに抱き締められてる
「深雪…もうすぐ10年って…どういうこと?」
「…あのね…」
これまでの僕の思いを伝える。きっとゆうのこと気が付かなかっただけで特別だって思っていたこと…
「…でもゆうは智輝のこと好きだったし…その後はミッチーのこと好きだったでしょ…その後はまた智輝を…あのころ僕が思うのはゆうだった。ゆうにまた抱かれたかった…ゆうが僕を見ないこと寂しかった…」
「でも…じゃあ…なんで…」
「気のせいだって思ってたし僕は叔父のもとで生かされるしかないって思ってたし…その後は三徳さんがいたし…だから…ゆうへの気持ちはいつしかわかんなくなってて…ゆうから好きだって伝えられてもこの関係が変わってしまったら離れてしまう日が来るって…そう思ったら凄く怖くて…だから…伝えないつもりだったの…でも…今回のことがあってもし何かあったらって…そう思ったら…怖くなった…後悔するって思った。だったらやらなくて後悔するよりやって後悔した方がいいって思った…もし未来で由斗と離れることがあっても何もしない未来よりしていた方が生きていけるかもしれないって…だから…言うよ。僕はゆうのことが好きです。僕を選んで?」
「深雪…」
「え…ちょ…泣かないでよ!ゆう!!」
「だって…だって…深雪…俺…」
「らしくなぁい!いつもみたいにへらへらしてよぉ」
「無理…そんなん…無理…嬉しすぎて…深雪…深雪…大好き…愛してる…俺と生きて…」
「うん…よろしくお願いします…」
こうして僕らは恋人になった。
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