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「……涙」
「ゆ、き……」
くったりとして、熱に浮かされながら俺を見上げる涙。はー、はー、と艶めかしく呼吸をして、胸を上下させている。胸元でぴんっと勃っている乳首がやらしい。
「舐めていい?」
「ん、……?」
「全身、舐めていい? 涙の身体、思いっきり愛したい」
「……、」
ほんのり汗ばんでつるつるとした肌をみていると、食べたくなってくる。一応聞いてみれば、涙は恥ずかしそうに唇をきゅっと噛んだ。そして……胸を半分ほど隠していたシャツを、ゆっくりとたくし上げて、完全に上半身を俺にさらけ出してくれる。前も、昨日も「OK」をしてくれた。口で言えないから、動きで答えてくれる。涙はわかっていないのだろうか、口で言うよりもそれは余計にいやらしいってこと。とろんとした顔で自ら肌をみせてくれるその様子は……「たべてください」って言っているみたいで、ゾクゾクする。
俺は涙の耳元にくちづけた。そして、耳腔にぬるりと舌を差し入れる。涙がぴくんと震えて「あっ……」と儚い声をあげ、俺を抱きしめてくる。
「かわい……涙、……好き」
「あっ、……ひっ、……やっ、結生……」
「好き……」
耳元で囁けば、涙の声が蕩け出した。ぐずぐずになって俺の肩口に顔を埋めて、甘い声をこぼしている。ほんとうに可愛い。可愛すぎて、どうにかしたい。
「あっ……あ、あ……」
涙の全身を撫で回す。細い腰をぐっと持ち上げて、もう片方の手で胸元をぐいぐいと揉みあげて。強制的にのけぞるような体勢にされた涙の身体は、ひどく艶かしい。すっと筋肉の筋が綺麗に通ったお腹がひくひくとヒクついていて、涙のなかがきゅんきゅんしているのかな、なんて思う。乳首をぎゅっとひっぱってやれば、「はぅっ……」なんて可愛い声をあげながら、さらにお腹をヒクつかせた。
「下、脱がすよ。苦しいでしょ」
「待っ……やっ、はずか、し……」
「恥ずかしくなんてねえって。勃ってんのすでに丸分かりだし……感じてくれてるって思うと嬉しい」
「やっ……あ、……あ……」
さっきから勃っている涙のものが気になったしょうがなかった。俺が涙のズボンを脱がせていけば涙はぱっと顔を覆って恥じらいをみせる。
「あ、すご……やーらし」
「うう……」
パンツも脱がせて、涙の下半身がすっぽんぽんになった。脚も綺麗だなあ……なんて思いつつ、やはり目を惹くのがゆらゆらと勃っているそれ。パンツを脱がせたときに透明な糸が引いていて……先っぽがすでにちょっと濡れている。
「へへ、気持ちよかったんだ」
「み、みない、で……」
「エッチしているのにここみないでなんて、そんな無茶な」
「ま、って……触らな……ぁんっ……」
「かーわいい」
ちょい、と指でつついてやると、ふるんとそれは揺れた。つん、つん、と何度かつついてみれば、涙は「あんっ、あんっ、」なんて可愛い声をあげて身体をビクつかせる。
「やぁっ……ゆき、……だめ……あー……」
「照れなくていいって。可愛いから。もっと顔みせて」
「あーっ……」
先っぽをくちくちと弄ってやれば、どんどん透明な液体が溢れ出してきた。身体を触られたことがあまりない涙は、もちろんここを他人に触られたことなんてないだろう。だから俺がこうして触った時の大袈裟なくらいの反応といったらすごいもので、それはもう感じに感じまくっていた。溢れ出した透明な液体で、すでに俺の手はぬるぬるになっている。我慢している時にでる液体のはずだけど……俺はここまでびしょ濡れになったことはない。
「だしていいよ、涙。苦しいだろ?」
「うー、……や、だ……」
「遠慮しなくていいからさ、」
「ゆ、ゆき……」
がんばって我慢を続けようとする涙をなだめてみる。エッチしたことない涙は、人前でイクのに抵抗があるのかもしれない……そう思った。
でも、違っていたようだ。涙はゆるりと手を伸ばして、俺の下腹部に触れる。そして……
「いっしょ、に、……ゆき……」
そう、言ったのだった。
もう、それを言われた瞬間に俺のものは暴発しそうになって思わずうずくまる。「?」なんて顔してぽやんと見つめてくる涙に苦笑いを送ると、よし、と俺は起き上がった。
「……じゃ、一緒に、な。涙」
「……うん」
俺はまず上を脱いで、そして続いてベルトを外す。俺の服が脱げていく様を涙は口に手をあてながらぽーっと見つめていた。あんまりじーっとみつめられると恥ずかしくて、俺は一気に脱いで裸になる。
「ゆ、き……」
「まあ、俺も勃ちますよ、涙がエロいから」
「え、エロくない……、!」
涙は俺の勃ったものをみておろおろと視線を宙に漂わせる。うぶな反応ですごく可愛い。あんまりがっつかないように気をつけながら涙に覆いかぶさって、堅くなったもの同士をくっつける。
「……っ、ゆ、ゆき……」
「涙。手、こっち」
「ひゃ……」
涙の手を引いて、涙と俺のものを軽く握らせる。そして俺は、その上から手を重ねた。微弱ながらもそれに刺激を与えられた涙はびくんっ、と仰け反って、いやいやと首を振っている。
「まっ、待って……そ、そんな……」
「だいじょーぶ。ちゃんと声出せよ」
「えっ、え……あっ……んひゃっ……」
おろおろとする涙によしよしとキスをしながら、俺は腰を揺らし始めた。涙に覆いかぶさって、熱くなったところをこすり合わせるように腰を揺らす。動くたびに合わせたそれは重ねた手でしごかれて、ゾクゾクと快楽が走る。まるで……ほんとうにセックスをしているみたいだ。
「あっ、あんっ、あっ、あっ、……」
俺が動くたびに涙は甘く蕩けた声をあげて、びくんびくんと震えた。俺の背に片手を回して、抱きついてくる。
腰を揺らすたびに、ぞくぞくするくらいの快楽が弾け飛ぶ。手のひらのなかで俺のと涙のがこすれあって、ぬるっと刺激しあって、熱が膨らんでゆく。擦れるたびにあがる、涙の蕩けた声が可愛くて可愛くて、もっと聞きたくて、どんどん腰の動きを早めていけば、涙はぐっとのけぞりながら「あー……」、とどうしようもないような声を出し始める。
「いっ……い、……く……ゆき、……だめー……」
「イッていいってば」
「やっ……でちゃ……う……あぁ……っ、」
ぎし、ぎし、とベッドの軋む音が、さらに「セックスをしている感」を演出していて興奮する。でも、「だめ、だめ、」って泣きながら呟いて、はあはあと息を荒げる涙の様子が一番俺の劣情を煽ってきた。涙のなみだに興奮してしまうこの性分、そんな仕草をされると、余計に激しくしたくなる。一度火がつくと……止まらない。
「あぁっ、あっ、いっ、いくっ、だめ、だめだめっ、」
「いけ、って……涙。一緒に、いこ」
「あっ、……んんっ……」
唇を塞いで、そして一気に手を動かして熱いものをしごきあげる。腰も早く揺らして、ベッドの軋み音をわざと大きく揺らしてやった。ぶんぶんと顔を振りながら、俺の下で涙が暴れる。ギシッ、ギシギシ、とどんどん軋みは大きくなっていって、俺たちの興奮はひたすらに盛り上げられていって……そして。
「んっ……んんっ……!」
涙はのけぞり、腰を持ち上げながら、びゅるびゅるっと精液を吐き出した。
「……っ、」
俺も、涙がイッた事実に興奮が最高潮に達して、出してしまう。涙のと一緒に、吐き出した精が涙の腹に飛び散ってしまった。
「ご、……ごめん、」
「あ……」
唇を離せば、涙はぼーっとしながら、精液のついた自分の腹を見下ろしていた。そして、ゆっくりと手を動かして、その精液を指に絡め取る。
「……ゆき、」
「ん、」
「……、」
茫然自失としながら、涙は俺の手に触れて目を見つめてきた。唇が、はく、と動く。唇が、寂しいのか……そう気付いて俺がまたキスをしてやると、「ん……」と蕩け切った声を漏らしてそっと抱きついてきた。
絶頂の後の、気だるい余韻が俺たちを包んでいた。何も考えることができないまま……しばらく、キスに夢中になっていた。
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