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園田とBLの神様2

「僕の見ていないところで」 「えっ? オールスター祭ってなに?そんなのやってな………」 園田がキッと俺を睨んだ。 「生徒会VS風紀のオールスター祭だよ!」 「えっ?」 美村が「アリスちゃん。全部言わせてあげて」と、そっと俺に耳打ちした。 「望応学園『抱かれたいランキング』同率1位の2人。柔道部や野球部のガチムチからも熱い視線を送られる望応学園いちの超兄貴・御影辰彦委員長。 対するは、チワワのみならずノンケからも『カッコイイ!』と憧れの的。超絶イケメンとは彼のこと。俺様・ゴーイングマイウェイな西大路政宗生徒会長。 腹黒優等生で危険な魅力の金髪にエメラルドの瞳。ちょっとSっぽいのも魅力的・瀧山千里副会長。 対するは、クールなメガネの美形。品あり、毒舌あり、腕っぷしも強くて、さりげない優しさが魅力。西宮雅喜副委員長。 教師から生徒、果ては学食のシェフまで甘い毒牙にかける、チャラ男界の頂点に君臨するヤリチン男・難波光彦会計。 対するは、元ヤンで御影先輩にボコられて更生して以来、御影先輩を兄貴と慕う、ヤンチャ風紀・中津勇二先輩。ちなみに会計様の天敵です。 そして、滅多にお顔を拝見できない深窓の王子さま。その儚げな透き通った瞳に崇拝者も数多い、南方蓮太郎書記。 対するは、硬派で強くて、凛々しい男前。最近では『眠り姫の騎士』としてお馴染みの高槻章大先輩。 この一同がコンビニ周辺に集結したこれをオールスター祭と言わずに何て言うの!?」 園田は一気に言い切って、カッと俺の方を見た。 「お、おおぅ………」 かつてない園田の気迫に俺はタジタジだ。鬼気迫る感じだ。 「教えてくれたら、ダッシュして見に行ったのに!!」 「み、見たかったのか? 全然、楽しいもんじゃなかったぞ」 「見たかったに決まってるじゃない! ひどいよ。有栖川くん!」 「えええ!?」 「まぁまぁ、園ちゃん。これでも見て落ち着いて」 美村があるものを差し出した。 「なっ!? なんじゃこれーッ!!」 それを見て、思わず俺は叫んだ。

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