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ご挨拶

晴「ねぇ、鈴」 鈴「んー??」 それはある日のことだった いつも通り、俺の家に2人で集まりゴロゴロとマンガを読みふけっていると晴也が気まずそうに切り出す………… 晴「えっと…………番ができたって両親に話したんだけどね」 鈴「…………………………まさか………………」 いやだ、それだけはいやだ………… と縋るように袖をつかみ目で訴えるが、眉毛を申し訳なさそうに下げられただけだった 晴「親が、挨拶にこさせなさいって……」 鈴「っ………………ぉぅふ…………」 きたー……………………………… 1番恐れてたこと…………親に挨拶………… 絶対に嫌だと思ってたのに………… 行かなきゃダメ?と目で訴えるが 全く伝わらず……申し訳なさそうに首を傾げられただけだった…… いや、そこは伝わってよっ! 鈴「行かなきゃ……ダメ?」 晴「来ないと……印象悪くなっちゃう……よ?」 鈴「うわぁぁぁん!こわいよぉっ!」 晴「お、落ち着いて!鈴…………」 怖い!怖すぎるっ! お、親に挨拶でしょ……?………… 俺は自分の両親に晴也を相談する風景を想像する……………… ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 母「なに!?番を作ったの!? どんな人!?連れてきなさい! 母に何も言わずにつくるってどんな方かしら 挨拶にもこないで番になるなんて……いい度胸じゃない」 父「はは、番ができたのか~ めでたいな~~おめでとう鈴」 母「お父さん!そんな呑気じゃいけません! 自分の息子を奪った方よ! どんな方なのかしらねぇ…………」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ うわぁぁぁん!!こわすぎるっ!!! 父はいいとしよう…… 母だよ!怖いの!!!! 母のニコリと笑ったこわーい顔が頭に浮かぶ……………… いや、晴也の家族とうちの家族が全く違うのはわかるけど………… ど、どうしよう……………… 一番の問題は………… 挨拶前に番になっちゃったこと…………うぅっ………… しょぼん……と項垂れていると 晴也が背中を摩ってくれる 晴「うちの家族、基本甘いから…… 歓迎してくれると思うよ?」 鈴「………………ほんとに……?」 晴「う、うーん…………たぶん」 迷ってるっっ!!!! 怖いよぉぉぉぉぉっ!! そのまま……話し合うこと数分………… 明後日、お母さん達の都合がいいらしいので… その日に挨拶に行くことになった………… こわい……こわすぎるっ……………… 俺は挨拶に行くまでの間、ビクビクして過ごすこととなった…………

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