33 / 62

Side薫 …………あれは、たしか付き合って3ヶ月くらいだったのか? 事件は遥の部屋にいた時に起こった 遥『っふふ……ふふふ…………』 薫『え、なに怖いんだけど…………』 遥『新しく出たマンガがサイッコーに面白いの』 薫『……………………へぇ…… どんなマンガなんだ?』 遥『……え〜?気になる?』 薫『………………きになる……』 遥『ん〜、はい!どーぞ!』 薫『……………………ふぁっ!?』 そこに書いてあったのは……恋愛漫画だった しかし……ただの恋愛漫画ではない………… 男同士のマンガだった……………… そこには、キャラクターが…… ……ぁ、遥くんのぉ……おっひぃ………… と言いながら、口に、あ、ああああれを頬張っているシーンだった………… な、名前が遥って言うのにも反応してしまうし…………なにより、キャラクターが二人とも俺らにそっくりだった……………… ………………やっとの思いで出てきたセリフは…… 薫『……君……腐男子なの?』 遥『あ、そこからつっこむのね?』 もうもはや、つっこむというセリフすら違う単語に聞こえる……………… ドキドキバクバクなる心臓を無視しながら、遥の顔をじっと見つめた………… 遥『うーん、僕は違うけど………… 姉ちゃんがね、そーゆー人。 あんたと薫くんにそっくりだから貸してあげる〜って』 薫『へ、へぇ………………』 もうどこからつっこんでいいのかわからなくなった俺は、つっこむことを諦めた………… いや、そういう意味じゃないけど………… ……って、それはどうでもよくて………… もう俺には、そのマンガの1ページが衝撃的すぎて…… 頭からマンガのことが頭から離れなくなった…………

ともだちにシェアしよう!