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遥と薫

鈴「ねぇ、遥と薫ってどうして付き合ってるの?」 薫「…………俺にきくの?」 ある昼休み、いつもの通り膝の上でご飯を食べている時に、ふと疑問に思ったことを聞いてみた すると薫はとーーーっても嫌そうな顔をした 触れてほしくないのかな? そう思って、やっぱりいいよ、と言おうとしたその時………… 遥「しりたいー?」 薫「…………お前マジでいらない…………」 ノリノリな遥が、楽しそうに話し始めた 遥「あれは……1年の入学式のときだったかな」 ・・・・・・・・・・・・・・・ Side遥 遥『あー……入学式めんどくさいな〜』 薫『あ、あのっ!』 遥『………………へっ?』 後ろを振り返ると…………顔を真っ赤にしたイケメンがたっていた ……………犬っぽいな………… 第一印象はそんな感じだった 次の瞬間には、崩れたけど……………… 薫『そ、その…………つ、付き合ってくださいっ!』 遥『………………へぇ……』 プルプルと震えているその様子は今とは全く違う、純粋な男子に見えた ……この子を…自分好みに染めたい……………… そう思った 遥『…………いいよ、付き合おっか』 薫『い、いいのか!?』 遥『うん、よろしくね』 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 鈴「え、こっわ…………」 薫「…………そんなこと思ってたのかよ……」 遥「まだ話あるから、黙って聞いてくれる?」 鈴「ひぃっ!は、はいっ!」 僕の話を遮るように話し始めた鈴をギン!と睨みつける そんな僕を見ながらビクビクと震え始めた鈴を ニヤリと見つめ、もう一度語り直した

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