1 / 63

―序章―

 もしこの世界に憎むべき相手がいるとしたら。  ひとは自ら復讐の為に仮面をつけるのだろうか。  遠くで忘れ去られた思い出は自分自身の過去の一部となり。耳に残る残響となって遠い未来で今も色褪せずに、人の記憶の片隅に残るのか。    あの日、奪われた未来でキミがいて僕らがいた。  鮮やかな記憶が甦る時、キミは僕に「忘れないで」と囁いた――。

ともだちにシェアしよう!