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目が覚めたら……。

――ガタンと何かが揺れる音が静けさが漂う中で響いた。その音に気がつき、不意に目が覚めた。すると視界に突然、暗闇が飛び込んできた。その中で俺は目が覚めた。  ここはどこだ?  ただ狭いことだけはわかった。さきに足が壁にあたった。それから手と頭が壁にあたった。 この狭い空間と重圧感は、何処と無く息苦しさを感じさせた。両手を前に突き出した。すると両手が何かにぶつかった。それは木の板のようだった。  なっ、なんだよこれ……!?  それに狭いし、息苦しい……!!  ここはどこだ……!?  青ざめた表情を浮かべながらジっとしたまま考えると、瞬時にあることが頭の中に過った。  もしかしたらここは箱の中……!?  な、なんで箱の中……!?  じょ、冗談だろ……!?  そう思った途端に全身から血の気がいた。そして、混乱の波が頭の中に押し寄せた。突然押し寄せてきた混乱に頭が耐えられなくなると、突如声を大声で叫んだ。 『だ、誰か助けてくれ! 誰かいないのか!? 箱の中に閉じ込められた! 誰か返事をしてくれぇーっ!!』  両手を上に突き出しながら懸命に無我夢中で叩いた。だが、木の板を叩いてもびくともしなかった。それどころか板は頑丈に出来ていた。ワーッと大声で叫んでも、誰の返事も返ってはこなかった。暗闇の中の沈黙は余計に恐怖と絶望さえも予感させた。  俺はまさかこのままなのか……!?  このままこの箱の中から出られないのか……!?  じょ、冗談じゃない……!  死にたくない……!  死にたくない……!  誰か助けてくれぇ――っ!!  声を振り絞りながら大声で叫ぶと、箱が一瞬ガタンと揺れた。  なっ、なんだ……!?  耳をよくすますと、何やら近くで動くエンジン音が聞こえてきた。  エンジン……!? ど、どこからだ……!?  とにかく落ち着け……! 冷静になって考えろ……!  そもそも俺は、なんでこんな箱の中に閉じ込められているんだ……!? 落ち着いてよく思い出すんだ……!  はりつめた緊張感と混乱した状況の中で俺は、必死にその事を考え始めた――。

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