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屈辱と……
「ふふふっ、悠真。背中に焼き印を押された感想はどうだい? 私は良かったよ。キミが絶叫して叫ぶ声は堪らなく魅力的だった――」
「ううっ……」
「悠真、私の話を聞いてるか? ほら、顔を上げて良く聞くんだ!」
「ぐぅっ……!」
あいつはそう言うと後ろから俺の頭を掴んだ。
「駄目だな、悠真。さっきの勢いはどうした? 私を殺すと言ったあの狂犬ぶりは何処いった?」
『うぐっ!!』
「こんなんで何ができる? 私を殺してみるか? 私は出来る。キミを痛めつけることも殺すことも何だって――」
そう言うと後ろから俺の目の前に、熱した棒を見せてきた。棒はまだ熱さで膨張していた。ついでに熱気も伝わってくる。
それでまた皮膚を焼かれたら溜まったもんじゃない。さっきの出来事がトラウマになり。俺は、取り乱しながら目の前で拒絶した。
『やめっ……! やめろぉっ!!』
背中の激痛にかろうじて耐えていたが、次またアイツに何かされると思うと恐怖心が高まった。口からみっともないヨダレを垂らして、その上に尿を漏らした。もう最悪だった。激しく取り乱す俺を見て奴は嘲笑った。
「キミのその顔にも、焼き印を押したらどうなるだろうね? 一生外なんか出歩けないねぇ。私はその方が良いと思う。可愛い君を思う存分、独り占め出来るからね。そして私の檻の中で一生飼い殺してあげる。どうだい、とても素敵な話しだと思わないか?」
『ふざぁけるなぁっつ!!』
「アハハッ、なーんてね。キミの可愛い顔に焼き印を押したらせっかくの顔が『台無し』だから、止めとくよ」
あいつはそう言うと持っていた熱の棒を地面に落とした。カランと鈍い音が地面に響いた。俺は息絶え絶えになりながら痛みに震えて堪えた。
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