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―現在―(悠真side)

「やあ、悠真。調子はどうだい?」 「は? 調子?? ふざけんなよ! こんな所に閉じ込められて俺の調子が上がるとでも思ってるのかよ!? いい加減、家に帰らせろっ!!」 「その調子ならまだ大丈夫そうだね。いや、まだ完全には折れてない。だろ?」 「イチイチ嫌みな奴だぜお前は……!」  アイツは目の前に立つと、仮面の下でクスッと笑った。カッとなると枕を投げつけた。アイツはよけると俺の首筋にスタンガンを当てて、その場で放電してきた。俺はそこでベッドの上でガクンと倒れると動けなくなった。 「クッ、クソッ!! やりやがったなっ!?」 「――相変わらずだね悠真は。学習力が足りないのは自分で解ってるか? いい加減に大人しくしてれば良いのに、キミはいつもそうやって私に歯向かう事ばかりだ。一体いつになったら服従を覚えるんだ?」 「ハッ……! 誰がテメーみたいな卑怯な奴相手に屈するかよ。仮面で顔を隠して、素顔を見せないようなヤツは卑怯者と一緒だ!」 「言ってくれるね、悠真。ますますキミが可愛いくて仕方なくなってしょうがないよ。ああ、そうだ。又あの時のお仕置きでもしてあげようか? たまには『調教』も必要だろ?」 「クソッ! この野郎っ、俺に触るなっ!!」 アイツは俺が動けないのを良い事にいきなり上に覆い被さってきた。抵抗しようと暴れたがさっきので体がうまく動かなかった。 「どうだい悠真。また私にご奉仕してくれたら、お前が欲しい物をまたあげてもいいぞ?」 その言葉に一瞬、気持ちが揺らいだ。その言葉は今の俺には甘い誘惑に近かった。だがそこで気をしっかり持つと強気な態度で相手に言い返した。  

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