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ツワブキさんとの蜜月③
昨夜、晴れて(?)恋人になった拓海と思いを伝えあい、智裕はムスコさんが若干反応し始めてもう一度、今度はディープなキスをかまそうとした瞬間だった。
寝室方面からドタドタと音がして、赤ちゃんが大泣きする声が響いた。
暗闇から現れたのは、顔を真っ赤にして怒って泣いてる茉莉ちゃんだった。
気がついたらパパが隣にいなくて寂しくて怒る、赤ちゃん独特の感情を露わにしていた。
「あー!ぎゃー!」
「まーちゃん、どうしましたー?はいはーい、パパが抱っこ抱っこしようねー。」
そして拓海はそのまま茉莉ちゃんと一緒に就寝してしまった。
「……拓海さん……。」
智裕は客用の布団に寝っ転がって、少し早めにアラームを設定して、すっかり鎮まったムスコに悲しみを覚えながらそのまま寝た。
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