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ツワブキさんとの蜜月⑥
「えー、今日は新しい養護教諭の先生を紹介します。」
オデコの後退が激しい教頭が粛々と進行していく朝礼に多くの生徒が欠伸 をしていた。
もちろん智裕も例外ではない。なんだか眠気がやってくる。
ブラックミントガムよりも眠気が吹き飛ぶことなど無いと思っていた智裕は、その固定概念を失うことになった。それはクラスの全員が同じだった。
「初めまして。今日からお世話になります、養護の石蕗拓海です。未熟者ですが、よろしくお願いします。」
あぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
「2年5組、うるさいぞー。」
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