62 / 1000

ツワブキさんの本能(13)(※)

「はぁ…やっべ……きっつ……。」  締め付けられる、(かたど)られる生々しい感触に智裕は達しそうになるが、どうにか堪えようとしかめ面になる。  そんな情けない顔さえ、拓海にはカッコ良く映っている。 「あっつい……ね……?」 「拓海、痛くない?平気、か?」 「……うれしい………だいすきぃ…。」  涙を流してぐちゃぐちゃになった顔でも、ふにゃりと笑う拓海は美しかった。  智裕も安心したように笑うと、嬉しさと愛しさがこみ上げて、拓海の目尻にキスをする。 「俺、やばいかも。」 「…え……?」 「拓海のこと、ちょー好きになってる。心臓痛いくらい、好きだ。」 「ともひろくん……おれも、すきぃ……。」  ゆっくりと慣らすように動く、のち、滑らかに動くようになったらば、智裕は拓海の太ももを掴んで、雄の動きを激しく始めた。  皮膚がぶつかる音とグジョグジョに濡れた音が規則的に鳴り、合わせるように拓海から漏れる声。気が狂うほどに2人は興奮する。 「あ、あ、あ、あぁっ!や、と、もひろ…く、ん…すきぃ…っ!」 「俺も、好きだ…っ!」 「も、だめ、イッちゃ……あ、あぁぁぁっ!」 「じゃ、一緒にイこ……ふぅ…んん…っ!」 「あ、あ、だめ、イク、あ、ああぁぁぁあぁぁぁっ!」 「ああっ!……だぁ、っ!」  拓海が3度目の射精をすると、直後に智裕も欲望が放出した。ゴムを被せているとしてもそれは拓海のナカに注いだよう。

ともだちにシェアしよう!