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フタリの和解⑥(※)

 輪郭に添えてた手はいつの間にか、拓海の下着の中に侵入していた。薄い茂みを触り、ソコの周りを優しく。 「んん……あ、あぁ…ん。」  緊張と似たような震えが出てくる。デコボコした左手が背をイヤらしく這ってまわる。背骨を触られると、拓海は声を我慢できなかった。 「ひゃあ…ん……あ、ふあ……。」  だけども、肝心な場所に触れてくれないもどかしさから、腰が揺れてしまう。 「拓海、腰、揺れてるけど…?」 「や……ちゃんと……して……ほしいの……。」 「どう、ちゃんとして欲しいの?」 「いじわる……。」 「言ってもらわないと、俺わっかんねーし。」  ニヤリと笑うと、拓海の震える瞼、熱い吐息を出す唇、紅潮する頬と首筋、震わせている肩、それぞれにキスを落とす。  刺激的でない触れるだけのもの、その繰り返しが拓海を追い詰める。 「あ、も……ちゃん、と……触ってぇ…ん…。」 「ドコを?」 「ドコって……。」  チュッ 「ふわぁ……あぁ…だめ…。」  チュッ 「やだ……それ、も……。」  拓海の触れられないソレは触れるだけのキスの度に震えて主張が大きくなり、それは苦しい。  触れられない、溜まる熱は全身を巡って、拓海は微熱を出したときのようで、息が荒くなる。 「ドコ、触って欲しいの?」 「はぁ…っん………おれの……たって……るの……。」 「わかった…。」  今度は深くキスをしながら拓海を仰向けに寝かせると、下半身に着てた物を一気に脱がせて生まれたままの姿を晒した。  拓海は内股になって隠そうとするが、すぐにそれは阻まれ、智裕の視界に興奮を主張した拓海自身が映った。  智裕は片手で包むようにソレを握って上下に動かす。やっと拓海が求めていた刺激が与えられる。

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