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県大会初戦⑤
カキーンッ
『打球は伸びていく!伸びていくぞ!フェンスに直撃!1塁ランナーが今ホームイン!堀 は2塁を蹴った!どうだ⁉︎セーフ!4番、堀、1点追加のタイムリースリーベースヒット!』
『今の堀選手の打球詰まってあの距離ですからね。ホームランも期待出来るのではないでしょうか。』
「この人、主将 ……だよね?」
「3年の堀先輩でしょ?」
「里崎さん、知ってるの?」
「うちの生徒会の副会長だよ。デキる秘書って感じでスポーツマンだとは思わなかった……あと、いつもは眼鏡掛けてるし。」
「うちの生徒会長って……すごく細身の背はフツーだけど、ツワブキちゃんが来る前は校内一美形だった加治屋 って人…!」
増田は高梨の発言からすぐにローテーブルにノートを広げてシャープペンシルを走らせた。
「優里 …なんで副会長は知らないのに会長はそんなに詳しいのよ。」
「ほら、去年何かある度に挨拶とかで出てきてみんなキャーキャー言ってたし。妄想も捗 る容姿だったし。あ、でも今の私の中で美形受ナンバーワンはツワブキちゃんだから!」
高梨はとてもキラキラした瞳で、ブレない持論を繰り広げた。そして動画では、5番のキャッチャー、清田がレフトヒットで2塁に着いていた。
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