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ドキドキ☆クラス対抗水泳大会⑤
「……くるみ?」
「もー、元カノ忘れるとか酷くない?別れたのまだ3ヶ月前だしー。」
ケラケラと笑いながら馴れ馴れしく智裕に触れる女子、それは4月に二股をかけた挙句に智裕をこっ酷くフった元カノの風張 くるみであった。
「あ、はは…ドーモ……。」
「あの後さー、なんかあんたのクラスの委員長にカチコミかけられてぇ、もう1人の方にも二股バレちゃったんだよねー。」
「そ、そうなんだー。」
「でもすぐに彼氏出来たしー、サッカー部の1年のレギュラーなんだよねー。背も高くてマジイケメンなのー。」
「そうなんだー、良かったじゃーん……。」
智裕が心のこもっていない返事をすると、くるみはニヤリと笑って智裕の右腕に抱きついた。
「智裕ってあんなにカッコよかったんだー。やれば出来るじゃん。」
「は……ま、まぁな。」
「あの時は気づかなくてごめんね?それに今の彼氏、ちょっと物足りないんだよねー……やっぱり“東の松田”って凄いじゃん?」
事情を知る野村は戦慄した。清田はドン引きしている。
くるみはあからさまに自慢の巨乳を智裕の腕に押し付けている。
「今日さ、部活終わるまで待ってあげるから…ね?」
何という怪しい誘いなのか、周囲の男子は唾を飲み込む。智裕は体が固まる。
そんな異変に5組の一部が気付き始めた。そして見学者コーナーにいる拓海も智裕を見つけてしまう。
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