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恋人になった夜⑤(※)

「先輩、いっぱい出ましたね。」 「な、な……馬鹿じゃねーの⁉︎んな汚ねぇモン飲みやがって…!」 「先輩のものですから汚くないです。」  満足そうに微笑む直倫の表情に裕也は心臓がまた高鳴り、顔が熱くなる。  直倫はランプの置いているサイドテーブルの引き出しから潤滑剤(ローション)を取り出した。 「お前、なんでそんな準備万端なんだよ!」 「夏休み前に若月(わかつき)先輩から頂きました。」 (あんのド●キチャラ男は節操なさすぎだろぉぉぉおおおお!)  直倫は潤滑剤を(てのひら)(まと)わせ、それで裕也の未開の後孔に触れた。 「つめた……ん…っ。」 「いっぱい、ゆっくり、(ほぐ)します。」  ツプッ、中指を侵入させて奥を目指しながら裕也のナカをかき混ぜる。 「ふぅ…ん……あ、やだ……あ…何だ…これ…。」 「先輩の良いトコロ、何処なんですか?」 「知るかぁ……ん……あぁっ⁉︎」  直倫の中指が付け根の限界まで奥に入った時に、裕也の身体は反応した。  甘い声が出たことが何よりの証。 「見つけた…。」 「ひゃ…何これ……あ、んぁ、ああっ!なんか、変なのぉ…あ、ああっ!」  1度見つけたソコを直倫は執拗に攻める。  裕也は感じたことのない感覚に戸惑うと足先と指先がシーツを握りしめる。それによってダイレクトに直倫の中指を(かたど)る。 「先輩、力入れないで…。」 「や…わかんない……直倫…。」  涙目になる裕也を直倫は落ち着かせるように目尻、頬、口端、耳とキスをする。  その触れ合いに裕也は何故か安心する。

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