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恋人になった夜④(※)

「先輩、顔隠さないでください。」 「や、だ……恥ずかしいことするから……。」 「俺は先輩の顔をちゃんと見たいです。」  裕也は顔を隠していた左腕を直倫に取られる。  そして開けた視界に入るのは、穏やかな直倫の笑顔だった。 (コイツ、こんな風に笑えたんだ……。)  ボーッとしていると、半パンジャージと下着を一気に脱がされた。 「ちょ、おいっ!」 「先輩も、勃ってる……嬉しいです。」 「何が…嬉し……うあぁっ⁉︎」  躊躇(ためら)うことなく直倫は晒された裕也の自身にキスをして、先端からチロチロと舐め始めた。 「ん……は、あぁ……ん……ちょ…っと……あ。」 「どんどん硬くなってきてる……。」  そして裏筋を辿り、また先端に戻ると、直倫に咥えられた。ジュルジュル、と大袈裟な音が響く。 「な、お……みち……だめ、きたな……あぁっ!」  裕也は直倫の頭を掴むが、快楽で力が抜けてしまって非力だった。  口内で犯されながら根元を手で扱かれて、裕也は限界を悟った。 「やめろっ!でる、でる……ぅ、あ、あああぁっ!」 「ん……っ。」  吐き出された裕也の欲望を、直倫は一滴残らず呑み込んだ。ゴクン、と。

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