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恋人になった夜③(※)

 ニヤリ、と小さく笑った直倫はその箇所に、赤い花を咲かせた。 「んんんんんー……っ!」 「先輩、敏感になってます?」 「あ、あほかぁ……。」 「可愛い。」  裕也はTシャツを捲られて、直倫の眼前に上半身のほぼ全貌を晒す姿になってしまった。  うっすら割れている腹筋と、細い腰、ガサツなくせにキメの細かい肌、直倫は指先を這わせて堪能する。 「意外に鍛えているんですね。」 「や……そこ、そんな…さわる、なぁ……んっ。」  捲り上げる流れで直倫は裕也のTシャツを脱がせた。裕也がキスで感じた証拠がハッキリと見えた。 「乳首、色薄い……可愛いです。」  ツン、と主張する乳首を愛おしくキスすると、舌先で味わい、時折甘く噛んで、吸って。  初めての刺激に裕也は身体をくねらせてしまう。反対側は直倫の硬い指で翻弄される。 「つまむなぁ……すうなぁ……んん、あ、あぁ…っ。」  チュパ、とわざとらしいリップ音が鳴ると、舐められた乳首は透明な糸で直倫の舌先と繋がる。  それが目に入り、裕也は思わず顔を腕で隠した。直倫はその腕にも満遍なくキスを落とす。

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