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恋人になった夜⑩

 裕也は何故か用意されていた丁度サイズのトランクス(新品)と直倫のTシャツだけを身につけてリビングのソファで小さく膝を抱えて横たわっていた。 「うぅ……ケツ痛ぇし腰痛ぇしなんか異物感あるしもうお婿にいけない。」 「すいません、コンドームを忘れてました。」 「お前それぜってーワザとだろぉ……。」 「半分確信犯です。次から気を付けます。」  申し訳なさそうに直倫は裕也のすぐ隣に腰を下ろし、炭酸水を飲みながら裕也の腰を労わるようにさする。  裕也は両手で顔を隠して本気で泣きそうになる。 「あんなん拷問じゃねーか……アナルに指突っ込まれて精液(ザーメン)掻き出されてよぉ……俺AV女優を尊敬する。ありがとうエレミアちゃん。」 「誰ですかそれ。」 「俺がお世話になっているロリ巨乳ちゃんだよ。」 「ふーん。」  その声を聞いた瞬間、裕也は顔を青くした。「しまった。」と思った時にはもう遅かった。  直倫は裕也に覆いかぶさって、耳元で囁いた。 「俺、試合の日ってアドレナリン出過ぎて凄い興奮するんですよ。」 「は……あ、あの…それは、ドウイウコトカナ?」 「まだ体力ありますよ?」 「えっとぉ……俺は無理かな?」 「俺以外じゃイケない身体にしてあげましょうか??」 「それは是非遠慮願いたい……デス。」 「もう遅いです。」  裕也は腿に当たった直倫のソレの硬度で悟った。そして叫んだ。 「助けてくれえぇぇぇええええええ!」

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