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マツダくんとタカナシさん【ご褒美報告会】④
「男の潮吹きって……吹いた方はやべーんだろ?今後エッチするときにこれと比べられたらマズイ気がする……。」
「あー…最上級の快楽を知ってしまった代償ね。」
「マジで、俺、今後拓海さんを満足させられる自信が皆無なんだよ。」
「本格的にドSにならないとやばいわね。つーか突っ込んでるなら普通にSになりなさいよ。」
「高梨、俺が人を虐 げられると思うか?」
「ううん、思わない。むしろ虐げられたいタイプだと思ってる。肉体的な快楽を上回るには精神の快楽……。」
高梨は本棚を探り出す。
「あった。はい、これの2話目。」
「お、おう。」
パラ パラ パラ
「ちょっと待て。」
「なによぉ。」
「何で男が妊娠してんだ。」
「私の手持ちの子持ち系BLがそれしかないの。」
「こんなSF が参考になるかあぁぁぁ!ついでに俺は妊婦モノ撲滅派だあぁぁぁ!」
「いや、この後よ。生まれた我が子にΩ が授乳してるところにα が背面座位で攻めて、『おっぱい出ちゃうぅ』ってなってるでしょ。『上からも下からもミルク出せよ』って罵られてるでしょ。」
「もはや受けと攻めじゃねーのかよ!」
「うるせー!アンタなんかオメガバースの世界に放り込んだら確実にβ だからね!Ωのツワブキちゃんとは番 にもなれないんだから!このβ野郎!」
「日本語喋れ!」
「よく考えて!アンタのドMはもう治らない!だったら足掻いてβからαを目指せばいいでしょ!」
「アルファ?なんだよそれ。」
「ここ、説明あるから読んで。」
パラ パラ パラ
「ほうほう……つまり完璧人間ってわけか。」
「アンタは頭悪いし顔も中の中だけど、野球の才能は世界レベルだからね。」
「褒めてんの?」
「頑張ればαにはなれるのよ。さ、ツワブキちゃんをΩの子だと思って攻めなさい。この台詞なんかいいじゃない?」
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