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激闘の日【1回攻守交代】①

『1回の表、なんと3人で抑えました馬橋。赤松にヒットを許したものの、三振ゲッツー。これは狙っていたかのようです。』 『恐らく馬橋のバッテリーは赤松の出塁を想定していたんでしょう。それにしても畠選手の強肩は驚きましたね。』 『背番号2番、2年生の畠(アキラ)、今年の春選抜から馬橋の正捕手になりました。馬橋の廣澤(ひろさわ)監督も「気まぐれな天才についていける珍しい存在、努力家で勉強熱心だ」と高く評価しています。』 『そして松田投手はクイックモーションも速いですしコントロールも春選抜に比べて良くなっていますね。これで第四高校は盗塁、牽制アウトを警戒し始めたと思います。』 『さぁそしてマウンドに上がったのは、高校野球ファンが待ち望んでいました。馬橋学院の松田のライバル的存在、第四高校の松田智裕です。馬橋学院の松田八良、中川駿太と共に、今年の10月にアメリカで開催されます「U-18世界選手権」の日本代表に内定しています。』 『昨年はね、怪我がなければ甲子園のマウンドにいけたかもしれませんでしたから、本当に復帰できてよかったですよ。』 『第四高校の松田はどういった特徴の投手ですか?』 『やはりコントロールが非常に正確ですね。キャッチャーが構えているところにピシャリと投げられます。球速は150を超えることはありませんが、ボールにかかる回転が通常の選手より多いので実際バッターには数キロ速く見えます。スプリットの落差も、まぁ鋭い。プロでも中々見れない投球かと思います。』  智裕と清田、そしてそれぞれが守備についてキャッチボールをしている間、テレビでは選手の解説が繰り広げられる。

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